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  ☆ ハト峰(1970.8m)・・・敗退1700m付近 ☆ 〜朝日村・波田町〜 2008.12.18 メンバー:JJ
  林道舟ヶ沢線ゲート6:55−(67分)−ハト峰登山口8:02−(22分)−ハト峰山頂道標8:24−(54分)−1700m付近断念9:18−(70分)−林道ゲート10:28

2000m付近まで登って雪の感触を楽しもうと思い、以前から気になっていたハト峰へ行ってみる事にした。 早朝に家を出て、朝日村の林道舟ヶ沢線ゲートへ到着。 朝日村役場で鍵を借りれるみたいだが、登山口から山頂まで2時間位と物足りないので、林道も歩いてみることにする。 ゲート脇スペースに車を止め、林道を歩いて行く。 5分程して上から一台の車がやってきた。立ち止まり通過を待つと車も止まった。 おじさんが窓から顔を出し”仕事かい?”と声を掛けてきた。 仕事??どう見ても仕事をする格好ではない…。 ”ハト峰へ行こうと思って・・・”と告げると”登山口はまだまだ先だし、上は結構雪あるんじゃないか?”と言って去っていった。 思い通り雪がありそうで楽しみになってきた。

ゲートから20分程行くと、橋のところで林道が分岐となる。 そこを左に曲がり、川に沿って谷間を進んでいく。 途中右へ延びる道があるが、無視して川沿いを進む。 すると前方に重機があり、林道を塞ぐように切り倒した木が何十本と置かれていた。 ・・・やっと仕事って意味が分るのであった。 伐採され積まれた木を交わすように川沿いを歩き、何とか作業区域を通過。先へ進んでいく。 林道も細くなり、徐々に寂しい場所になってきた。

林道終点までやってきた。 そこにはかなり立派な”ハト峰登山道入口”の標識が。かなりテンションが上がるのである。 それにしてもパッと見、標識横に登山道がない。 少し奥の斜面に丸太が2本立て掛けてあるのを発見。これが登山口の様だ(写真中央茂みの左に見える木がそれ…)。 丸太を登ると、かなり薄い踏み跡がある。それを辿って山腹を水平に移動して進んで…って、行けるかっ! とんでもない笹である。1.5m程ある高い笹藪で踏み跡を辿る事が出来ない。 何とか必死で笹漕ぎを挑むが、あまりに密度の濃い笹に、体を押されて前に進むのもままならない。 こんな酷い笹漕ぎは初めてである。しかも踏み跡もほとんど消えかかっている。 意地で10分程格闘してみた。帰ろうか悩みながら地図を眺めると、少しの間登山道は沢沿いに延びている様だ。 15m程下に沢が見えるので、ここは一旦沢に降りてみる事にした。

笹から脱出し沢に降りてきた。 どう見ても沢を登り詰める方が快適そうである。 こんなことだったら、登山口から沢を登ってくれば良かった。 とにかく不安だが沢をどんどん登っていくのである。

沢を進むと前方に丸太の橋が見えるではないか。 急いで橋へ向かう。沢の左側へ渡るとそこに”ハト峰山頂→”の標識があった。 登山道に合流出来た様だ。安心して踏み跡を辿る。 それにしても踏み跡が不明瞭だ。 所々にピンクテープが付いているので、それを追う様にジグザグに登って…って、行けるかっ! 結局、超笹藪に逆戻りである。 遠くにテープが見えるが、踏み跡が殆ど分からないうえに物凄い笹藪で、かき分けながら進むものの、体力の消耗が激しくなってきた。 少し進み後ろを確認。帰りに迷いそうで不安である。 もしやと思いリュックの中をあさってみたが、テープは入っていなかった。 そう、部屋の机の上に置きっぱなしなのは知っている・・・。

何とか緩やかな尾根まで登り切る。 一瞬少なくなった笹だったが、進むとすぐに背の高い笹が一面生えていた。 テープを探しながら登るが、踏み跡も分かりにくく、どうしようもない。 登るにつれ笹も濃くなり、段々嫌気がさしてきた・・・。

雪で笹が潰れた所に座り、右前方に山頂を見ながら休憩する。 こんなに笹に苦労するとは思っていなかった為、1Lしか無い水も飲み干してしまった。 山頂までの距離からして、この笹が続けばあと1時間半は掛かりそうである。 水無しで挑むのはきつそうだし、山頂着が11時になってしまう。 午後は墓参りに行く為、午前中に帰ると妻に言ってきた事もあり、 今回はここで引き返す事にした。 時間に余裕がある時にリベンジするとしよう。

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