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  ☆ からたきの峯1857.7m ☆ 〜塩尻市・朝日村〜     2009.10.03 メンバー:JJ

   高根中信線NO.89鉄塔入口11:00−(28分)−登山口11:28−(24分)−新池11:52〜11:59−(11分)−古池分岐12:10
   −(34分)−からたきの峯12:44〜13:05−(20分)−古池分岐13:25−(5分)−新池13:30−(5分)−登山口13:40
   −(22分)−高根中信線NO.89鉄塔入口14:02

子供の運動会が予定通り行われれば日曜日はアルプスに出掛ける予定だったが、朝から雨が降り運動会は明日に延期となった。 しっかり2度寝をして9時に起きる。雨降りだが明日山へ行けないので出掛ける事にしたが、どこへ行くか考えていなかった為、すぐに適当な山が思い浮かばず、 3年前に通行止めになっていて行けなかった”からたきの峯”へ行く事にした。 んで、塩尻市の小曽部集落をどんどん進み、森林公園の一番奥までやってきた。 ゲートで封鎖された林道が右手に延びる左カーブ先で舗装道路が終了。 Uターンして林道ゲート下の脇に駐車して準備をする。 雨降りなので雨具装着なのだが、笹藪で靴の中が濡れるのは勘弁なのでスパッツを装着し出発。 左カーブのところにあるNO.89鉄塔入口へ入っていく。

急な巡視路を登っていくと林道に出た。ゲートのあった林道先だろう。 目の前に梯子があり巡視路が続くが、登山口はこの林道を左に進んでいく。 長い林道を黙々と歩いていく。 雨が降っているが天候は回復に向かう為、足取りも軽い。 この”からたきの峯”は、以前塩尻市の最高峰として知られていたが、 地形図にその名はなく目立たない存在である。 しかも平成の大合併で、その最高峰の座を中ア茶臼山に奪われてしまった。 急遽思いつきで来てしまったが、3年前調べた時、笹藪が酷かったり熊に襲われたりって記録を見た記憶がある。 訪れる人も少なく、荒れた登山道に笹藪…。そんな想像をしながら気合いが入る。

地味に結構歩くなぁ…。そう思っていたら、目の前の広い左カーブ角に標識が立っていた。 それは遠くから見ても新しい物と分かる綺麗な標識であった。 急いで近づくと、錆びの無いピカピカのボルトに虫食いの無い板。 目の前には超一級とも言える広い登山道が延びていた。 どうも最近登山道整備が行われた様である。笹漕ぎ覚悟だっただけに拍子抜けしてしまった。

踏み跡より遥かに広く刈られた笹、綺麗に並んだカラマツ林、清々しい気分で登っていく。 刈られた笹は茶色く変色して登山道に落ちているが、切り口からしてそんなに古くない。 こんなに整備されているなら、鉄塔巡視路入口かゲート付き林道のところにも道標を付ければいいのに…。

新池に到着した。紅葉と相まって綺麗な風景を作っている。 雨具装着で汗だくになったので少し休憩する事に。 ガスが無ければ北東側の展望が良さそうだ。 ここにも”からたきの峯”を示す綺麗な標識が設置されており、 この先もしっかり整備されていそうである。

新池から尾根を一直線に登ると、北から延びる尾根に突き当たった。 古池とからたきの峯の分岐標識が設置されている。 古池を示す標識の先は一切笹が刈られておらず、帰りに寄ろうって気にはならなかった(後で調べたら、水は涸れているとか…)。 徐々に空が明るくなり、雨も止んできた。 標識には残り1.9kmと書かれている。 山頂目指し、快調に尾根を辿っていく。

殆ど傾斜が無い尾根で、歩いていて気持ちがいい。 途中で二重稜線の地形となり、古い木が多く見られる樹林帯へ入る。 それにしても笹刈りを行う前がどんな状態だったのか分からないが、刈られた笹の量や登山道の距離からして、作業の大変さが伝わってくる。

樹林帯の先に笹の斜面が広がった。山頂を予感させるその斜面を登ると、期待通り広い山頂に到着した。 中央にはボロボロな山頂標柱があり、他に二等三角点・石碑・同じくボロボロなトレッキング記念標柱がる。 記念撮影をして、休憩しながら周りを探索する。 地図だと三角点より西側の方が標高が高くなっているので、笹藪を突っ切り一段高いところへ行ってみる。 一番高い場所で何か無いか探してみたが何も見当たらなかった。 山頂を20分程満喫して下山する。 長い緩やかな尾根道を快調に戻っていくと、前方に動物の気配がした。 良く見ると登山道の前方に一匹の大きい犬がこっちを見ている。 近づくと逃げていった。1分程歩くとお爺さんとさっきの犬が歩いてきた。 お爺さんと目が合うと、こちらより先に”行って来たかぁ”と笑いながら声を掛けられた。 登山道の整備の良さにビックリした話しをすると、今年の春に笹刈りを行ったとの事。 ”とてもいい山ですね”と言うと笑顔で山頂の方へ歩いて行った。 結局このお爺さんとしか出会わなかったが、これだけ整備が行き届いていれば今後もっと多くの登山者で賑わいそうだ。 帰りは巡視路を下りず、林道を歩いてゲートに。雨だったが、楽しい山登りが出来たのでした。


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