長野県の山の記録を載せたホームページ since 2006



  ☆ 唐沢山1575m・雨引山1371m ☆ 〜松川村・大町市〜     2009.11.21(土) メンバー:JJ

   雨引山登山口6:40−(55分)−峠7:35〜7:45−(84分)−唐沢山9:09〜9:36−(41分)−峠10:17〜10:25
   −(19分)−雨引山10:44〜10:57−(40分)−雨引山登山口11:37

世間は3連休らしいが、自分はいつもと変わらない土日休み。しかも日曜日は用事がある為、今日しっかりと山を満喫すると決めた。 ガソリン代が厳しいので、安曇野周辺って事で馬羅尾山を狙ってみる事にしたが、有明山登山口に着くと雪がチラホラ舞い、どう見ても山は吹雪いている。 地形図からも下手すると戻ってこれない恐れがあるので、ここは手前の唐沢山を登る事にして植生や尾根の様子を偵察する事にした。 有明山登山口から雨引山登山口まで戻り、登山口脇の1台分のスペースに駐車。 西へ向かって車道を歩き、大和田神社奥社入口(雨引山の事)の標識に従いゲートのある林道へ入っていく。

地図を見ながら林道を歩き、どの尾根から登ろうか考える。 松川村と大町市の境界となっている尾根が距離としては最短だが、 南から境界の途中に繋がる尾根や、境界尾根の北隣の山頂へ直接延びる尾根が案として挙がる。 林道を歩きながら、まず南の尾根を観察する。 思っていたより籔っぽく見えないのだが、林道から尾根末端まで行くのが大変そうなので、 この尾根は却下となり峠へ向かって歩く。

峠に到着した。 東側(写真右側)は雨引山への道が延び、西側(写真左側)には下山道と鉄塔NO.37巡視路となっている。 とりあえず、少し先から境界北側の尾根を窺う。 しかし、稜線の形状から速攻却下となった。 峠の真横の鉄塔先が境界尾根となるので、休憩してひとまず鉄塔へ移動する。 NO.37かと思ったら道が繋がっていなくて、深い笹を漕いで鉄塔へ。 さて、気合いを入れて出発である。

出だしは拍子抜けするほど踏まれた道を進む。 意外と登る人が多いのかと思い、楽勝ムードで進んでいく。

目の前に大岩が立ちふさがると、ここで踏み跡が無くなった。 岩の右側を巻くように進むが、いきなり笹の急斜面が出迎える。 とにかく強引に笹や木を掴んで尾根に上がる。

マーキングしながら登ろうとテープを用意。 一回マーキングをして先へ進もうとしたら、青テープが付いているではないか。 その後も青テープは尾根を伝い付けられていた。 一応、自分も所々目印を残しながら進んでいく。 尾根上には所々に岩が現れ、巻いたり登ったりして進んでいく。 それでも意外に歩きやすくて快調だ。

さて、北側から枝尾根が繋がる当たりだろうか。 この状況はいきなりやってきた。 猛烈な石楠花と笹が行く手を阻む。 とにかく必死で掻き分けて進むしかないのだが半端じゃない。

石楠花の森になってからは目印を付けても無駄と思い、目印を付けずに掻き分けて進んで来た。 なので、周囲の木を覚えながら進む。 目の前にかなり記憶に残る木があった(写真右側の太い枝が沢山ある木)。 ちなみに、下山時はこの木のお陰でルート修正出来た。

最初の案にあった南側からの尾根が合流するところに着くと、 いままであった石楠花が、嘘の様に薄くなった。 ここは尾根が曲がる場所なので、 石楠花から抜け出たところにマーキングしようと思ったら、青テープがしっかりと付けられていた。 ここから先は傾斜も緩み、かなり快適に歩く事が出来る。

南側斜面が崩落した場所を慎重にやり過ごすと、目の前に巨大な石門が現れた。 近づくとGPSがアラームを発した。ナビゲーションしてあったので、ここが山頂付近の様である。 とにかくこの石門は巨大で、中央のトンネルは丁度人が通過出来るサイズである。 テンションも上がり、ワクワクしながら石門を通過する。 (二枚目写真は通過して西側から撮影)

さて、石門を抜けると、少し先にもう一つピークがある。 その西側ピークへ移動してみるが、石門のところと同じ位の高さで、 どちらも山頂と言えるピークだ。 一応、ザックだけ記念撮影する。 GPSを見ると、やっぱり石門の場所が1575mピークの様なので、記念撮影は石門でする事にした。

石門ピークの高点はトンネル西側出口付近なので、トンネルをバックに記念撮影をしようとザックを下ろす。 それにしても全く展望が無い。 石門北側の岩の縁から岩の下を覗いたりして、ふと岩の上に視線を向ける…。 なんと岩の上に木が生えているではないかっ。 しかも一本だけではない。いくら巨大な岩とは言え変な光景だ。 岩の上は土なのか? 何とか登れないかと思うが、北側の岩は無理だ…。 って訳で、南側の岩を調べると…。

…何とか登れた。一番高い北側の岩の天辺に立つ。 木に赤テープを巻いて足跡を残し(文字は記載せず)記念撮影をする。 でも岩の上の木達は、どう考えてもしっかりした根を張っている訳がないので、あまり刺激を与えず展望を楽しむ。 もちろん岩の上から展望を遮る物は、ここに生える木だけ。東側は雨引山を眼下に大展望が広がる(写真中央)。 アルプス側はガスに覆われ、目の前にあるはずの有明山すら見えない状況だ(写真右)。 今日、馬羅尾山へ行かなくて良かった…。 この植生と天候じゃ、間違いなく撃沈だっただろう。、 さて、しっかり山頂を満喫したし、嫌々下山に取り掛かる。

無事、峠まで戻ってきた。 石楠花と笹のせいで、ジャンパーが酷く汚れてしまった。 休憩して時間を見ると意外に早い時間だったので、 雨引山の山頂へ寄って登山道で下山する事にした。 峠にある大和田神社奥社入口へ入っていく。

尾根に乗り唐沢山を振り返る。 山頂まで距離は長くないが、内容の濃い山登りが楽しめた。

誰か居るかと期待していたが、残念ながら山頂は静かだった。 ベンチに座り展望を楽しんでから、登山道を伝って車へ戻る。 あまり水を飲まなかったので、喉の渇きを冷たいコーラで癒して帰るのでした。


    GPSデータ
長野県の山の記録を載せたホームページ since 2006
inserted by FC2 system